「節約」ってなんだ?   /     他人に勧められるようなことか?(1)

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不思議なことに日本人は節約が好きな人が多いようです。特にここでいう知識人や女性の方の中では固く「節約は善」と信じている人が多いようです。でもそれには深い陰謀があること、自分の財布を狙っている人たちの一種の作戦であることについて整理をしたいと思います。 1956年から1990年までに政府が「高度成長」や「バブル経済」と言っていたころは、マスコミも日本人も「三種の神器」などという標語を使い、どんどん物を買い、消費して、生活を充実させていったのですが、1990年代に経済が停滞すると..

Summary

不思議なことに日本人は節約が好きな人が多いようです。特にここでいう知識人や女性の方の中では固く「節約は善」と信じている人が多いようです。でもそれには深い陰謀があること、自分の財布を狙っている人たちの一種の作戦であることについて整理をしたいと思います。 1956年から1990年までに政府が「高度成長」や「バブル経済」と言っていたころは、マスコミも日本人も「三種の神器」などという標語を使い、どんどん物を買い、消費して、生活を充実させていったのですが、1990年代に経済が停滞すると「節約」や「もったいない」という人が増えました。 「バブル」から「もったいない」へ変化したのですから、生活信条が180度違います。それも「考えがない」とか「チャライ」と批判される若者ならまだわかりますが、中年の分別ある知識人が真逆になるのですから、驚きです。 もともと1956年から続いた日本の高度成長というのは、「ヨーロッパ並みの所得、ヨーロッパ並みの質の高い生活」だったのですから、1990年に「ヨーロッパ並みの所得」が得られるようになって、日本人の生活の目標は「つつましい生活」ではなく、「質の高い生活」でした。 ところが(知識人に作戦があったのですが)、社会は急に「節約ムード」になり、同時に年金が崩壊し(これも作戦でした)、日本人は将来の不安に駆られて貯金をしはじめました。 収入が減ったり、将来が不安で貯金するなら特に問題はないのですが、思想的に貯金を始めたのです。ところが、所得は高くなったのは「質の高い生活」にしようと頑張ったのです。でも、頑張って、日本人の平均の所得がちょうど目的通りになった時(おそらく1,2年の間)に、日本の偉いといわれる知識人のいうことが180度変わったのです。 それまでが「バブル」だったのですから、石油が枯渇するという話も、ゴミがあふれるという話も、さらには「地球が温暖化する」という話も、ありませんでした。もともとそれらのことが海外でいわれていなかったわけではなく、1972年にはメドウスが「このまま消費生活すると21世紀に世界は破壊する」と言っていましたから、それから20年も経っていましたし、温暖化を防止する国連のIPCCができてから10年以上も経っていました。温暖化も石油の枯渇も今以上に盛んに言われていたのに、バブルだったのです。 それでも、なぜ日本の知識人は「もったいない」と言い出したのでしょうか? それは貧乏だった自分が、「収入が高くなって楽な生活ができる」ようになったからです。自分が豊かになると、まだ生活が苦しい人がいるのにコロッと変わるのが知識人というものですから、この変化は当然でもあります。 この後、知識人は二つの作戦に出ます。一つは自分は所得の多くを使い、その他を貯金して「質素に生活している」ということを他人に見せて、さらに他人に「地球のために節約しろ」と指導します。そのために使われた言葉が「もったいない」、「日本文化」、「石油の枯渇」、「温暖化」、「ゴミがあふれる」というものでした。 これらの一つ一つは一般の人にわかりにくいので、知識人の独占的知識になったのですが、それがほとんど作り話であったことに社会は気づかず、知識人にごまかされてしまいます。 このようにして作戦を練った知識人以外の日本人の高い所得は貯蓄に回り、それが赤字国債という形で政府に回ります。知識人が「節約」を呼びかけた目的はこの「政府のお金」が欲しかったのです。政府はお金をためておくことはできませんから「補助金」という形で知識人に還元され、官僚は天下りしました。 つまり、日本の経済成長が一段落した1990年。知識人はお金を得る次の方法として「国民のパイ全体をこれ以上大きくすることはむつかしいから、人のパイをもらう」という作戦を立てたのです。 かくして、一般人はせっかく高度成長して得られた所得を「節約しなければならない」という知識人の教えに従って貯金し、取り上げられてしまったのです。また知識人の中でも2ランクあり、上のランクの人は主として東京にいて政府の役人などと連携して国民から吸い上げたお金の分配を得ましたが、下のランクの知識人は、「もったいないは日本の文化」などとなんとなく納得性のあることで、自分の指導力を示すことができたので、損得を考えずに上のランクの知識人の通りに発言しました。 下のランクの知識人というのは、自分がころころ変わっているのに気が付かず、そうでいて偉そうで他人を指導しようとするという厄介な性格なのです。長くなりましたので、あしたはやや本質に迫ります。 (平成26年1月5日) 1.mp3

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Duration
591
Publishing date
2014-05-22 19:43
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http://setuyakutoha.seesaa.net/article/397642687.html
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  議事担当者
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不思議なことに日本人は節約が好きな人が多いようです。特にここでいう知識人や女性の方の中では固く「節約は善」と信じている人が多いようです。でもそれには深い陰謀があること、自分の財布を狙っている人たちの一種の作戦であることについて整理をしたいと思います。



1956年から1990年までに政府が「高度成長」や「バブル経済」と言っていたころは、マスコミも日本人も「三種の神器」などという標語を使い、どんどん物を買い、消費して、生活を充実させていったのですが、1990年代に経済が停滞すると「節約」や「もったいない」という人が増えました。



「バブル」から「もったいない」へ変化したのですから、生活信条が180度違います。それも「考えがない」とか「チャライ」と批判される若者ならまだわかりますが、中年の分別ある知識人が真逆になるのですから、驚きです。



もともと1956年から続いた日本の高度成長というのは、「ヨーロッパ並みの所得、ヨーロッパ並みの質の高い生活」だったのですから、1990年に「ヨーロッパ並みの所得」が得られるようになって、日本人の生活の目標は「つつましい生活」ではなく、「質の高い生活」でした。



ところが(知識人に作戦があったのですが)、社会は急に「節約ムード」になり、同時に年金が崩壊し(これも作戦でした)、日本人は将来の不安に駆られて貯金をしはじめました。



収入が減ったり、将来が不安で貯金するなら特に問題はないのですが、思想的に貯金を始めたのです。ところが、所得は高くなったのは「質の高い生活」にしようと頑張ったのです。でも、頑張って、日本人の平均の所得がちょうど目的通りになった時(おそらく1,2年の間)に、日本の偉いといわれる知識人のいうことが180度変わったのです。



それまでが「バブル」だったのですから、石油が枯渇するという話も、ゴミがあふれるという話も、さらには「地球が温暖化する」という話も、ありませんでした。もともとそれらのことが海外でいわれていなかったわけではなく、1972年にはメドウスが「このまま消費生活すると21世紀に世界は破壊する」と言っていましたから、それから20年も経っていましたし、温暖化を防止する国連のIPCCができてから10年以上も経っていました。温暖化も石油の枯渇も今以上に盛んに言われていたのに、バブルだったのです。



それでも、なぜ日本の知識人は「もったいない」と言い出したのでしょうか? それは貧乏だった自分が、「収入が高くなって楽な生活ができる」ようになったからです。自分が豊かになると、まだ生活が苦しい人がいるのにコロッと変わるのが知識人というものですから、この変化は当然でもあります。



この後、知識人は二つの作戦に出ます。一つは自分は所得の多くを使い、その他を貯金して「質素に生活している」ということを他人に見せて、さらに他人に「地球のために節約しろ」と指導します。そのために使われた言葉が「もったいない」、「日本文化」、「石油の枯渇」、「温暖化」、「ゴミがあふれる」というものでした。



これらの一つ一つは一般の人にわかりにくいので、知識人の独占的知識になったのですが、それがほとんど作り話であったことに社会は気づかず、知識人にごまかされてしまいます。



このようにして作戦を練った知識人以外の日本人の高い所得は貯蓄に回り、それが赤字国債という形で政府に回ります。知識人が「節約」を呼びかけた目的はこの「政府のお金」が欲しかったのです。政府はお金をためておくことはできませんから「補助金」という形で知識人に還元され、官僚は天下りしました。



つまり、日本の経済成長が一段落した1990年。知識人はお金を得る次の方法として「国民のパイ全体をこれ以上大きくすることはむつかしいから、人のパイをもらう」という作戦を立てたのです。



かくして、一般人はせっかく高度成長して得られた所得を「節約しなければならない」という知識人の教えに従って貯金し、取り上げられてしまったのです。また知識人の中でも2ランクあり、上のランクの人は主として東京にいて政府の役人などと連携して国民から吸い上げたお金の分配を得ましたが、下のランクの知識人は、「もったいないは日本の文化」などとなんとなく納得性のあることで、自分の指導力を示すことができたので、損得を考えずに上のランクの知識人の通りに発言しました。



下のランクの知識人というのは、自分がころころ変わっているのに気が付かず、そうでいて偉そうで他人を指導しようとするという厄介な性格なのです。長くなりましたので、あしたはやや本質に迫ります。



(平成26年1月5日)
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