「異常気象」から身を守るために

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Date Title & Description Contributors
2014-11-05

  「異常気象」から身を守るために(10) 災害と心

さて、災害から身を守る具体的な方法を整理してきました。このように整理すると普段から気を配っていると思っていた私も不十分なところがあることに気がつきます。人間の頭は普段からそれほど整理されていないので、ときどき自分で整理したり、家族や友人と話をしたりすることが大切なように思います。ところで、人間はひとり残らずそのうちには死ぬのですが、死というのは自分や家族にとって最大の災害とも言えます。でもそれは仕方がないので、多くの人がそれを受け入れます。それでは死より小さい災害はどのような..
  武田邦彦 author
2014-11-05

  「異常気象」から身を守るために(9) 災害を避ける方法(地震)

自然災害に私たちがビクビクするようになったのは、「東海地震予知」からです。それまでは、「地震も台風もときどき来るものだから、来ても大丈夫なように準備しておこう」と思っていたのですが、東海地震が予知できると言われ、それからずっと「地震がくるとわかったら、逃げよう」というように「準備」より「逃げる」ことに気持ちが行ってしまいました。その結果、東海地方だけは「明日にも来る」と40年も言われて、枕元に防空頭巾やはては乾パンまで準備して寝たものです。でも、それはすべて「ウソ」だったので..
  武田邦彦 author
2014-11-05

  「異常気象」から身を守るために(8) 災害を避ける方法(台風、豪雨、津波)

交通事故や火災を防ぐことはできても、天災は避けられないような気もしますが、「やる気があれば避けることはできる」ということをまずは「非現実的などうか」を考えずに、整理してみたいと思います。私は「自分はそれほど複雑なことは考えられない」と思っていて、最初から「出来るかできないか」、「お金がどのぐらいかかるか」などは考えずに、「やるべきこと」を整理して、それからできないことを外すという方法を取ることがほとんどです。そのほうが頭が整理されて、方針がはっきり決まるからです。まず、台風の..
  武田邦彦 author
2014-11-05

  「異常気象」から身を守るために(7) 災害を避ける方法(事故、火災)

毎年のようにやってくる台風、豪雨、それにたまに来る地震、噴火、津波、ほとんど経験はしないけれどないわけではない竜巻などの自然災害に加えて、人間が原因を作っている原発の事故、テロの攻撃、交通事故、火災、新しいウィルス性の病気(デング熱、ダニが媒介する致命的なウィルスなど)があり、それに加えて日常的に発生する心臓の発作、食中毒、不意の怪我などを考えると、私たちは「危険の中の人生」のようにも思えます。本来は「社会が進歩すれば徐々に安全になる」というのが普通ですが、原発や交通事故、そ..
  武田邦彦 author
2014-11-05

  「異常気象」から身を守るために(6) 富士山は噴火するのか?

火山が噴火するには地下からマグマが上がってきて、それが少しずつ山の地下に溜まり、その圧力が高くなって、上の土を一気に吹き飛ばすぐらいの状態になるか、それとも、マグマの中に水が入って水蒸気になり、急激に圧力が上がった場合だ。だから、火山の噴火は太平洋の真ん中(たとえばハワイ)のようにいつも地下からマグマが吹き出して、太平洋の底を動かしているようなところと、日本のようにプレートが潜り込むことで歪が起こり、それがもとでマグマの蓄積がおこる場合がある。その一つが富士山で、歴史的にはっ..
  武田邦彦 author
2014-11-05

  「異常気象」から身を守るために(5) 日本の安全は自分たちで

オーストラリアはアングロサクソンなのに自然の脅威(洪水)を認めて護岸をせず、保険をかけてより良い生活をしている。ベトナムは自然の脅威(洪水)を認めて、水を呼び込み、肥料を少なく、自然の中で豊かな農業を営んでいる。日本は山があり谷があり、温帯の島国で雨にも恵まれている。もし日本人に「自然を生かす」という考えがあれば、日本ほど恵まれたところはないだろう。でも、「仮装」で社会を作っているので、いつまでも犠牲者を出している。崖崩れが頻繁に起こるのは自然を大切にするグループというのが、..
  武田邦彦 author
2014-11-05

  「異常気象」から身を守るために(4) 少し視野を広げてみる

ちょっとした雨を「自分が経験する」のは140年に一度、かなりの豪雨に見舞われるのが2000年に一度ということになりますから、それで起こる水害や土砂崩れに備えるのも少し慎重すぎるかも知れないのです。そんなことにお金を掛けるなら、交通事故死が年5000人、火災による犠牲者が年2000人ですから、そちらにお金をかけて減らしたほうが「効率」としてはかなり良いということです。だから、治水に税金を使うにしても、それは大型河川のような集中的に工事ができるものは良いのですが、個人住宅などの対..
  武田邦彦 author
2014-11-05

  「異常気象」から身を守るために(3) 土砂崩れや床上浸水に遭わないために

まず、最近50年ほどの日本の豪雨を中心に整理をしてみました。一つ一つの調査は十分ではありませんが、全体を見渡すことができます。この表を見ると、一日(24時間)に1000ミリを超えるような豪雨は15年に一度ぐらい、一時間に150ミリを超えるのもそのぐらいです。次に、一日に500ミリ、一時間に80ミリぐらいの大雨は毎年という感じです。そして雨の降る地域は、九州、中国地方の山口、島根、広島、それに高知、和歌山、愛知、静岡など太平洋に面したところ、さらには福井、新潟などです。高気圧が..
  武田邦彦 author
2014-11-05

  「異常気象」から身を守るために(2) 「異常」と「非日常」

先回、異常気象というのは一体何を意味しているのかについて、少しブログに載せましたが、なかなか奥が深いので、この際、異常気象から身を守るということで少し考えてみたいと思います。子供を波打際で遊ばせておくと、ときどき、巨大な波がきて子供がさらわれることがあります。こんなことを防ぐためには親は「1000回に一回は平均的な並みの2倍の波が来る」ということを知っておく必要があります。こんなことを子供にいっても子供は覚えていないので、「大きな波が来るからあまり海の方に言っちゃダメよ」と言..
  武田邦彦 author
2014-11-05

  「異常気象」から身を守るために(1)「局地的大雨」は「異常気象」ではない・・・気象と防災は違う

2014年(今年)は梅雨が空梅雨で、少し時期がずれて8月下旬から日本列島の各地で「記録的大雨」とか「局地的大雨」と言われるものがあった。このことを「異常気象」と言っている専門家がいるので、その間違いを訂正しておきたい。「気象」というのは、比較的広い範囲で、地表気圧、上空気圧、高気圧、低気圧、前線、湿度、気温、水温、風、波、日射量などの配置によって、主として地表や海上でどのような天候になるかということを言う。したがって、8月下旬のように、低気圧が日本付近にあり、前線が停滞し、太..
  武田邦彦 author